秣(まぐさ)の繰り言

もう70歳を過ぎた男の繰り言です。

俺70歳、妻65歳。夫婦で初めての大阪旅行 No.7

2日目のUSJの夜、ヒーローとお化け、そして········

人が多く集まっている野外ステージ前の広場をあとにして、真向かいにあるスパイダーマンの場所へ行く。もう既に結構な長さの行列が出来ている。慌てて俺達も並ぶ。すぐに俺達の後にも人が並び始め、あっという間に行列が出来る。係りの人が大慌てで並ぶ人のため、行列の仕切りのロープを張り直してスペースを作っていた。夜とは言えニューヨークエリア、明かりが煌々と照らし、街並みも建物の中も結構明るい。道の向かい側を見ると、野外ステージ上では、まだ何のショーもはじまってないようで、ショーを諦めた人達がこちらに回って来たのかな?                             ここのアトラクション、正式には「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D」と言うらしい、来年にはクローズするという。結構人気だと雑誌なんかに書いてあったけど、何故閉めるのかね?

行列が少しずつ進む。が、進み方は鈍い。それでも何とかやっと建物の中に入れた。建物の中では、何か新聞の記事?らしき物が展示されているが、そのなか、仕切りに沿って行列が進んでいく。幾つかの場所で、映画のなかで使われていた小物などが展示されていたが、それらを見る余裕もなく、ただ前の人だけ見て部屋をゆっくり通り抜けていく。やがて、結構広い部屋に入る。入ってすぐに箱に入っているメガネを手に取る。たぶん3D用のメガネだろう。壁に大きなモニターがあって、映っていたのはアニメ。何か事件の説明をしているような。でも、前の人達の進み具合が気になって、よく聞いてなかった。やがて歩みが止まり、多くの人達が何列かに分かれて乗り物を待っている場所に出た。そして次から次へと空のライドが奥から出てきて、人を乗せて先に消えていく。この時点で俺も妻も、ライドタイプのアトラクションって「絶叫系」が多いなんてあまり知らなかった。俺達も係員の指示に従い並ぶ。回転が早いので結構早く乗れた。ライドが動き出す。と、直ぐにライドがガタガタと揺れる。目の前に映像が現れ、壊れた街並み、崩れたビルが見える。あっと思うとコンクリート辺が跳んでくる!これ全てアニメだけれど3Dメガネを通してリアルに見える。えっ?と思う間なくガターンと90度ライドが回り、メガネが吹き飛びそうになる。慌ててメガネを押える!スパイダーマンが現れ何か言っている。どうやら「ここに来てはいけない」みたいなことを言っているようだが、よく聞こえない。ライドは何処を向いているのか?映像が色々動く。また、ガタガタと揺れる。わー、わーと声にならない声をあげていたが、急にガクンとライドが落ちる。落っこっている!と、落下が止まったとたん、180度ライドが回転!わーっ!と思わず声が出る!もう、しっかりとバーを握って身体が跳んでいかないように!時たま妻の様子を見ていたが、メガネで表情がよく分からない。怒っていないみたいだ。

ライドを降りてもまだ興奮覚めやらず。グッズ売場を通り抜け外に出た。妻に「結構面白かったじゃあないか!」と言うと、「メガネが跳びそうで、楽しめなかった」だって。嘘つけ!最後は結構興奮していたくせに!

通りには、多くの人達がゆっくりとミニオンパークの方に向かっていた。で、俺達はどうする?まぁ、ここは妻の意見を聞いてみる。「疲れた~ぁ」って。あっ!そう!

取り敢えず、ここから近く、座れて、席がガタガタ揺れないアトラクションって?          と言うことで「シング・オン・ツアー」を見に行くことに。                                 シング・オン・ツアーの場所は、ハリウッドエリアの奥の方にある。そちらに向かって歩いて行くと、途中でゾンビのショーをやっているステージがあった。ちょっと立ち止まって見ていると、そのステージからゾンビ達が出て来て街中を徘徊し始めた。なるほど、ハロウィーンだ。

このシングのアトラクションは、映画シングに出てくる動物たちが、映画と同じように歌って踊るショー!但し、映画と同じようにトラブルが発生しているという設定。まあ幼い子供達やその親達、そしてポップスやダンスが好きな人達には楽しめるかもね。でも俺は、根っからの演歌系人間!手拍子が、段々ずれてくる。まっ、仕様が無いか。

シング・オン・ツアーの劇場を出て、さて次は?

USJに入って一番最初に見ようと思っていたのが呪術廻戦。「呪術廻戦4Dリアル」に行きますかぁ。

呪術廻戦の場所は、同じハリウッドエリアにあるが、USJ出入口近くのキャノピーの向かい。ここからはハリウッドエリア内の正反対の方向。ゆっくり向かう。結構、通りは混んでいる。ゾンビが通りを徘徊しており、歩いている人も立ち止まって、ゾンビが人を襲っている様子を見ている。 

「呪術廻戦4Dリアル」の建物の前には、ある程度の人が並んでいたが、スパイダーマンのところほどではなく、直ぐなかに入れた。ロビーのみたいな所で何やらストーリーのプロローグ的な動画、ナレーションがあったりして、3Dメガネを貰って劇場内に入る。スクリーン前、4列位のところの席に座り、始まるのを待つ。                       始まったと思ったとたん、スクリーンから大きな火の塊や強そうな呪霊が飛び出して目の前に迫る!ガタガタと席が大きく揺れ、水飛沫が顔にかかる。虎杖達が助けてくれるが、迫力ある場面が暫く続きいつの間にか地下か、或いは異次元か、よく分からない最強最悪の呪霊がいる場所に場面が変わる。呪霊が暴れる。巨大な岩石が、醜悪な呪霊の顔、大きな口が俺達に襲いかかる。席が揺れる!身体が揺れる!                虎杖達が何とか呪霊を倒し、大阪が平穏になった後に、五条悟が女性を連れて現れるなど、アニメの雰囲気も結構感じられる。「面白かった!」「まあね」という感想で外に出た。うん、面白かったけど、興奮度はやっぱりスパイダーマンかな?

外は、まだまだ人がいっぱい!スマホを開いて時計を見る。閉館まで残り僅か。                   

「絶対!ハリー・ポッター見た~い!」と妻に直訴!                        大急ぎで、ハリー・ポッターエリアへ。