秣(まぐさ)の繰り言

もう70歳を過ぎた男の繰り言です。

俺69歳、妻64歳。夫婦で初めての韓国旅行(6)

「3日目、水原、華城行宮·····ドラマ『イ·サン』の舞台」

韓国旅行3日目。

夜中に目が覚めた。「痛~っ!」   足が、足がぁー!つったぁー!痛っ!

朝、目が覚めて妻に「夜中、足がつって眠れなかった。」と話したら、「私も、つった!」と。 

まぁね、昨日はよく歩いた。足がつったのは、そのせいかも。スマホ歩数計アプリで確かめたら、約18,000歩。若いころや、仕事をしていたころならいざ知らず、会社を辞めてからは、こんなに歩いたことはない。軽い犬との散歩くらいはするけど、精々4,000歩くらい。うん、確かに運動不足。   だけどね、18,000歩は歩かないって!普通の高齢者(65歳以上の人)は!  たぶん!

韓国旅行3日目の予定は、水原華城。と決めていたんだけど、ここで妻が、異議申し立て。水原華城、普通に門とか砲台、やぐらなどを観光しながら回ると2~3時間かかるとか。他に行宮や博物館などの施設もあるし。全部見るとしたら、いったい、何時間かかる?「歩くぞ~、 疲れるぞ~。」と妻。

で、5.7㎞の水原華城は、又の機会と言うことにして、今回は華城行宮だけを見て来ようと妻の提案。

まぁね、昨日が昨日だからね。妻も、「あんた絶対腰、痛いーって言うから。」 ふん、言わねーよ。多分。 でも、又の機会って、何時だよ❗

明洞から水原華城に行くには、地下鉄4号線でソウル駅に行き、特急や在来線の電車に乗り換えるか、地下鉄1号線に乗り換えて水原駅まで、それからバスで水原華城へ行く方法と、地下鉄2号線か5号線に何とか乗り換え、江南駅で降りてから水原華城直通のバスに乗って行く方法とがある。        と言っても俺達の選ぶ行き方は1つ。1番安い地下鉄1号線で。

と、ここで再び妻からの提案。    「4号線、ソウル駅で降りないで、そのまま乗っていって衿井駅で、1号線に乗り換えたら?」         「衿井駅?どこ?なんで?」     妻曰く、「ソウル駅は大きい!かつ、人が多い!駅が大きいと疲れる!人が多いと座れない!衿井駅なら、何とか座れるかもしれない。」とのこと。  はいはい、あなたの言う通り。

ホテルの前の明洞駅で地下鉄4号線に乗る。結構乗客は多いが、ソウル駅で降りる人が多い。座れた。さて、これからが長い。乗り換える駅を間違えないように。と言うのも車内アナウンス、何度も言うが当然韓国語と英語。そして、これも何度も言っているが俺も妻も韓国語、英語は分からない(他の国の言葉も分からないが)。どうする? 「何番目の駅で乗り換え、何番目の駅で降りるか調べておいて、通過する駅を数えていけば、その駅が分かるだろう。」と考えた。はは、甘~い❗

駅を通過するたび数えた。最初は良かった、ちゃんと数えることが出来ていた。が、目的の駅まで長い、駅の数も多い。ふっと、「今、何番目?」と思ったのは10番目を過ぎてから、どのくらい駅を通過した後だろうか? 妻も分からなくなっていたらしい。でも、

何とかなるもんだ。次の駅に近づいてきた時、車内に流れるアナウンス。韓国語のあとの英語、その最後にアナウンスされたのは数字!そう、駅番号!「フォー、フォー、ワン」のアナウンス。つまり、441番。「次の次だ❗」「次の次で乗り換え❗」

無事、水原駅に着いた。ここからバスに乗り水原華城へ行く。さて、バス停は? 駅前に幾つかバス停はあるがどれ? 経由地、行先は書いてあるのだろうけど、ハングル語が·····。

幾つかあるバス停を調べていると、一番端のバス停からちょっと離れた所に建物があり、建物の名前が英語で書いてある。ローマ字読みで読んでみる。 「イン·····フォ·····メー·····?」

「インフォメーション?え?その前は? とう?  いや、つう·····」

「tourist information·····」     観光案内所!ヨシ!あった~!

観光案内所の人は「水原華城」行きのバス停留所と何番目で降りるかも教えてくれた。降りた所は「八達門」。 

「八達門」は、世界遺産水原華城」の東西南北4つの大きな門のうちの1つで南門。勿論、世界遺産の1部であり、国宝。「水原華城」は、見どころ満載の韓国に来たなら絶対見るべき観光地だそうである(スマホによると)。    う~ん、でも今回はパス。次回に。

はぁ~次回って言っても予定は無い。でも、いつかきっと又、来るぞ~! 

水原駅からだと、この八達門が最初に着く華城観光の入口で、かつ観光シンボルだそうだ。

この八達門から北へ向かうメインのバス通りを歩く。東へ向かう道路は池洞市場へ、西へ向かう道は他よりちょっと狭いが水原華城の西端にたどり着くらしい。この北へ向かう道路は、ある程度いくと東に曲がり、東門の蒼龍門にたどり着くという。が、俺達はそこまで歩かない。途中に「華城行宮」があるはず。

八百屋や食べ物屋など、いろいろな店がある通りの歩道。そこをゆっくりと歩く。急ぐ必要はない。と、突然広い場所に出る。「うん? ひろ~!」と。

広く敷き詰め石畳には、朝鮮王朝時代の両班?民衆?が集まっている?或いは行列?みたいな絵が描かれている。

この広場の向こう側に大きな門、それに続く回廊。うーん、間違いない!ここが「華城行宮」!

にしても、「観光客、少な~!」   えっ? 有名な観光地だろう~?   もし、これが漫画だったら、コマはみ出して「シーン!」という擬態語が出てくるぞー!

朱色の柱、枠、ピンクの壁、綺麗な瓦、掃除の行き届いた土の地面。広い敷地、大きな建物、長い回廊。

素晴らしい史跡なんだけどな~。なんだけどな~。·····観光客が少ないー!  帰る頃になって、人が多くなってきたど。まぁシーズンじゃあ無いしね。

華城行宮を出て、八達門の方へ戻る。八達門の近くのレストランで遅い昼食を取る。日本語は通じないが、此方が日本人と分かると、日本人用のメニューを渡してくれた。特別美味い食事とは言えないが、まぁそれなりに美味しかった。さて、ソウルに戻りますか。

夜、夕食は東大門のタッカンマリ横丁でタッカンマリを。食べるぞー❗