秣(まぐさ)の繰り言

もう70歳を過ぎた男の繰り言です。

ある日突然、利き手の感覚が····

嘘だろう?右手が····緊急入院!

2月8日、まだ夜も明けてない何時かも分からない時刻に目が覚めた。最初、布団の中に何か邪魔な棒があると思ったが、右手では触れなかった。仕方なく左手で触れてみると、それは俺の右手だった。

まだ真夜中だったので、取り敢えず様子を見ることとして妻にも言わずそのまま寝たが、朝起きてやはり右手の感覚が無いのが分かった。妻に話しトイレに行って戻ってみると、妻は知り合いの医療に詳しい人と電話していた。その人曰く、大至急脳外科に行くようにと。それから妻は緊急の脳外科病院に連絡、手の利かない俺に服を着せ、たまにしか運転しない車で俺を病院に連れて行ってくれた。CT技師がまだ出勤してなかったのでしばらく待って、一番最初に見てもらった。CTの台までは歩いて行き当然、台にも自力でのった。ところが検査が終わって起き上がろうとすると「大丈夫ですか?起きれますか?」と声かけられ、車椅子まで用意されていた。そして、そのまま入院となった。

医者の説明によると、脳内出血していたらしい。出血は止まっていると思うが分からないとも。そしてその日の夜、全身癇けを起こし緊急措置室へ、看護師が大騒ぎしていたのを覚えている。その日を含め2、3日は、朝から点滴、トイレは尿瓶、風呂はなし、食事は出たがベッドの上でという生活だった。

まあその後の検査で本当に出血は止まっていたことが分かり、ゆっくり慎重に動く条件のもと点滴と尿瓶から解放された。これも医者の話しだが、出血範囲の割に影響のある障害が右手の指の感覚だったのはラッキーだったとか。とは言え、出血痕の状況の確認とか、癇け発作その他の監視とかあったみたいで1ヶ月間は治療棟で、その後は回復棟に移って、今日現在(3/13)はまだ入院中。

現在の状況として、歩ける、動ける、トイレも行ける、風呂も入れる。食事も普通に食べれるが、右手だと難しい。箸が持てない。フォークもスプーンも握ることは出来るが、指の動きが悪いので、上手く食べれない。と言うか食べれない。現在は左手で食べている。あと、字が書けない。鉛筆が持てない。等々不便なことが多くある。人間の身体とは、単に筋肉や腱が頭の指令する通りに動くから走ったり歩けたり、また手で物を持ったり投げたり出来るという訳ではなく、手や足、指その他あらゆる感覚が正常じゃあないと上手く機能しない、それらの感覚も凄く大事だと知った。

さて、いつ頃退院出来るか?退院出来ても後遺症は残るのか?残ったとしたらどの程度か?まだ分からないが、こうなったら仕方ない、ゆっくりと養生して治しますか。