秣(まぐさ)の繰り言

もう70歳を過ぎた男の繰り言です。

俺70歳、妻65歳。夫婦で初めての大阪旅行 No.4

2日目、の最初は大阪城観光

朝、目が覚めると、さらに妻は起きていて旅行雑誌を見ていた。起きがって洗面所に行き顔を洗う。アメニティも十分備えられていて、髭剃り用シェービングジェルが俺には合っているようで、気持ち良かった。

さて、今日の予定の確認。まず、朝食をどうするか?と。妻曰く「中之島図書館の中にあるカフェが結構人気だから行ってみたい」とのこと。でも調べてみると、午前9時開店。まだ、2時間くらい後。そんなに腹も空いてないし、なら先に1ヶ所観光してきて、少しくらい遅くなってもそれから行こう、ということになった。                  そこで、事前に計画していた通り2日目は大阪城観光から始めることに。                         大阪と言えば「太閤秀吉」。となれば、大阪城は必須!                           地下鉄堺筋線に乗り、堺筋本町で中央線に乗り換えて、谷町四丁目で降りる。9番出入口が大阪城方面とあったが、エレベーターに乗るため11番出入口の方へ。             地上に出て、さてどっちに行けば?                       「森がある方!」と妻の指摘。確かに、大阪城公園の内にあるのだから木がいっぱい植えられてあるだろう!東の方へ歩く。歩道橋があって、北側の公園らしき方へ行けそうだが階段は昇りたくない!真っ直ぐ行って横断歩道を渡る。

と、何か公園というか、広場というか広い空き地があり、説明のための掲示板らしきものがみえる。何だろうと見てみると「史跡 難波宮跡」と書いてあった。                       へぇ~!ここに難波宮があったんだ!                      「難波宮って何?」って妻。何って言われても、俺もよく知らないけど「大化の改新にともなう···········」とあるから、中大兄皇子がここに遷都したのじゃあないのかな?

「藤原宮」の前の都だったっけ?まぁ、古代日本史のロマンを感じる。とは言え、目的は「大阪城」。チラッと眺めて大阪城公園へ向かう。

道路の向かい側に建ち並ぶNHK大阪歴史博物館、府警本庁舎、府庁等々格好いい建物を横に見ながら公園内の通路を歩いていくと大手門に続く橋があり、その橋を渡って大手門から内に入る。桜門を通り抜け蛸石を見て、いよいよ大阪城の見える広場に出る。

うーん?格好いいけど、ちょっと想像していたより少し低い?まぁ、ほんの今、高い、格好いい、近代的なビルディングが建ち並んでいる通りを見てきたばっかりだし、昨日も通天閣を見たしなぁ~。と自分で勝手に納得した。

大阪城入場チケットを買うために並ぶ。大阪在住のお年寄りや近畿地方交通系ICカードを持参している人達には割引があるようだが、あいにく俺たちは大阪在住でもないし、カードも持っていない。これがソウルなら、65歳以上の年寄りなら誰でも無料なのに!日本も全ての年寄りに便宜を!                            並んでいる内に気づいた、日本語だけでなく外国語も多く飛び交っている。並んでいる人達が話している言葉。って言うか、6から7割くらいが外国語?妻に話すと、             「ほとんど中国人でしょ」と。何故?                      「他の国の言葉は、よく知らないけど、少なくとも韓国語ではない。イントネーションが違う。」って。                                 さすが、うちの奥さん!伊達に毎日、韓流ドラマ見ているわけじゃあないか!

石の段々を上がって天守閣入り口にたどり着き、ここでも並ぶ。我が妻が愚痴る。石の段々、蹴上げが高くて膝が痛くなる!だと。                               「エレベーターに乗る人は左の列にお並びください。階段で上がる人は右からお入りください!」との声が聞こえ、左の列に。「このエレベーターは5階までです。5階から8階までは階段で上がります。」と案内の人が叫んでいた。                えっ!8階の展望台まで行かないの~!うわぁ~!階段?うーん!階段かぁ~!これは妻の落胆の声。うん、妻は階段の昇り降り、すぐ膝を痛めるからなぁ。

それでも、なんとか8階まで上がる。ぐるりと四面を巡るバルコニーが展望台となっている。妻は椅子に座って休んでいるというので、俺だけ展望台に出る。まぁ、妻はすごい高所恐怖症だから、手摺しかない高い所はあまり行かない。勿論、壁があっても、それがガラスの壁(カーテンウォールみたいなもの)なら、もう近づかない。そのくせ、飛行機は乗れるだよね!

8階展望台から見る大阪は、足元が公園のせいもあり緑と高層ビルの街だった。公園の周りの高層ビル群のせいで、所々遠くまで見えなかったが、そのビル群が途切れたところから見える大阪も、中低層ビル群が地の果てまで続いているみたいだった。公園内を覗くと、内堀に黄金の御座船が気持ち良さそうに、ゆっくりと進んでいた。あべのハルカス通天閣のような高いところから見る大阪も良いかも知れないが、大阪城8階から見る大阪も良いんじゃあない!

下りは階段で。7階、5階をさらっと見、4階、3階で歴史資料をちょっと時間をかけて見る。ただ「黄金の茶室」のところは、ちと暗いじゃあない?よく見えなかった。

天守閣から出て、「疲れた~!」の一言。まぁね、上り5階より上は階段だったし、下りは全て階段だし、その階段も狭かったし、人がものすごく多いし、外国語も多かったし、そして面白かったし。

広場に出てもう1度振り返り、大阪城天守閣外観を眺める。関東の人達には悪いが、              「やっぱ、わしゃ太閤さん、好っきやわぁ~!」