秣(まぐさ)の繰り言

もう70歳を過ぎた男の繰り言です。

俺70歳、妻65歳。夫婦で初めての大阪旅行 No.6

2日目夕方のUSJ、俺達と同じような歳のカップルもいたー!

ホテル2日目の部屋は、前日の部屋より少し広く、ベッドもセミダブルからシングル2台に変わっていた。さて、ケーキとパンも食べたし、ラウンジから持ち込んだ無料のコーヒーも飲んだ。ちょっとベッドに横になって、時間が来るまでゆったりとする。                       

部屋には、ベッドと反対側に作り付けの棚があり、上の棚に薄型液晶テレビが、下の棚にデジタル表示の時計とラジオが組み込まれたミニコンポがあった。ふと見ると、いつの間にか、その時計が午後3時過ぎたことを表示していた。

「そろそろ行く用意をしよう。4時半くらいには着きたいし。」と妻に言う。                              スマホを見ていた妻は、顔を上げ、俺の方を向いて念を押す。                    「絶対、絶叫系アトラクションには乗らないからね!」                    娘が言っていたけど、絶叫系乗らないなんて乗るもの無いぞ。本当に。                               

「ハロウィンなんだから、お化けのショー見るの!」お化け?ゾンビ?そう言えば妻は、「ウォーキング・デッド」好きだったもんなぁ~。

頃合いをみてホテルを出る。雨は止んでいる。降らなければ良いが。

USJに行くにはJR西九条駅で、ゆめ咲線に乗り換えなければならない。大阪駅から直接行ける電車もあるみたいだが、この時間帯では見付けられなかった。慣れた地下鉄経由で西九条駅を目指す。地下鉄堺筋線から堺筋元町で中央線に乗り換え、弁天町駅で降りる。さてJR弁天町駅は?と探すとJR弁天町駅方向を示す矢印が見える。その矢印が示す方に向かって歩いていくと                              「えっ!外?」mapを見ると地下鉄の弁天町駅はJRと繋がっているように見えるのだが。仕方ない外に出てJR弁天町駅を探す。小雨が降っているが傘を差すほどではない。左に行って右に戻り、向かいを見て道を渡り、やっと駅を見付ける。                   改札口前で振り返ると何?上に上がる階段がある?えぇー、地下鉄弁天町駅という文字と矢印!やっぱ繋がっていたー!

西九条駅ゆめ咲線に乗り換えユニバーサルシティ駅で降りる。車内は若い人達もいっぱいいたが、中年の人達もいたし、俺達くらいの年齢の人達も数は少ないがいた。彼らもUSJ行くのかな?と思っていたら同じ駅で降りた、俺達と同じかー。

駅から出ると、「おぉぉ~~!」そこは非日常の街並み「夢の世界!」。昔、娘達と行ったディズニーランドの時も、入場したとたん夢の世界に迷い混んだようだったけど、ここは入場する前から「日常を忘れるための街並み!」

入場して、一応今のうちにリストバンドを付けておく。6時半過ぎて忘れていたら追い出される(?)からね。                               まず入り口から1番近く、行ってみたいアトラクションの1つだった「呪術廻戦 リアル4D」を見に行く。「わぁー!凄い行列!」待ち時間を聞くと1時間半以上。係員の人が手首のバンドを見て「6時半過ぎたら空きますよ。」だって。

じゃあ呪術廻戦は後にして、そんなに待ち時間のかからないアトラクションはないか?奥に行くとニューヨークエリア。スパイダーマンの所はもっと長い行列が!うーん、こりゃダメだぁ~!

USJ楽しむなら、もっと早い時間で体力のある日に来ないとダメかも」と俺。                 「いいの!大体、いい歳をした爺さんが、あれも乗りたい、これも乗りたいなんて言うんじゃあないわよ!」うるせー、俺は爺さんじぁない!孫いないし!                        結局、ニューヨークエリア、ハリウッドエリアの街並みを見ながら歩き、途中グッズや土産物の店に入って、面白そうな物、楽しそうな物を見て回った。                       

流石に1時間近く歩き回り、歩いていない時でも立ちっぱなしで、ちょっと疲れた。                  ニューヨークエリアの1画に広場があり、野外ステージが設けられていた。その広場に、先ほどより多くの人達が集まり、芝生の上や通路との境のブロックに腰を下ろして何か待っていた。                                  「たぶん、あのステージでハロウィンのショーをするんでしょ!」そして、たぶん6時半過ぎてから。と言うことは、まだ30分以上1時間近くある。が、妻はもうブロックに腰を下ろして座っていた。                             「疲れた~!」まぁね、朝から大阪城、続いて道頓堀そしてUSJと、ほとんど歩きっぱなし、立ちっぱなしだしね。休んだのってホテルで小1時間。まぁ、疲れるか~。他の人達も、ここでショーが始まるまで休んでいるみたいだし、俺達も休むか。                 休み始めてから暫くして回りを見ると、俺達の周囲にも人が多く集まっていた。まだまだ6時半まで時間があるのに。      

6時をちょっと過ぎた頃、ステージに係りの人が数人上がってきて何か準備を始めた。周囲は暗くなり、ステージには幻想的な淡いライトが点り始めた。嫌が応にもショーへの期待が膨らむ!座り込んでいた人達も立ち上がり、空いていた空間が狭まり密集してくる。俺達も立ち上がり、前の方に出る。急にアナウンスが聞こえ、観客達に注意を促す。音楽も聴こえてきた。が、まだステージ上は暗い。そして、遂に6時半となる。············が、ステージには誰も出てこない。音楽も止まっている。                「?」というマークが頭の中に浮かんでくる。他の人達も、そんな感じじゃあなかったかな?暫く待つ。が、時たま係員が出てきて何やらするだけで、また引っ込む。だいぶ待ったが、まだ誰も出てこない。10数分たつ頃、そろそろ気の短い人達が待ちきれず離れていく。それでも待っている人は多い。俺達もまだ待っていた。             どのくらい待ったか?実際、それ程でもなかったかもしれない。でも、待っている方にしてみると、相当時間がたったような。少なくても30分以上は経ったような気がした。また、前の人達が10数人離れていく。妻を見て「俺達も行くか?」「うん」                          だいぶ時間を無駄にした。と言っても、まあ疲れていたから、休んでいたと思えば。  閉館まで残り時間が、あと約3時間!突然、ゴーと凄い音が暗い空間に鳴り響く。見上げると、色とりどりの小さい光の玉が列を成して暗い空間を翔びはね走り抜けていく。ジェットコースター!日が暮れる前から曇った空を駆け巡っていたが、あまり気にしてなかった。けっこう綺麗じゃん。                            よし、とにかく時間になるまで楽しめるだけ楽しもう!